オルガ・ペトルニナが最初に起こした会社は、タイガー・グローバル・マネジメントが買収したときには4億ドルを稼いでいた。AnywayAnyday という旅行予約サービスを提供するこのプロジェクトから彼女が手を引くときには従業員数は180人にもなり、「ロシアのエクスペディア」として巷によく知られるようになっていた。
オルガの二つ目の起業はオンラインのビザ申請処理および郵送サービス Visatohomeだった。VFSが非公開の価格でこのプロジェクトを取得した時には、元金が450万ドル、従業員数 45人に膨れ上がっていた。
この時点で、多くのリーダーはしばし休憩を取って自らの勝利に酔いしれることだろう。はじめはオルガもしばらくはIT業界を離れようとしていた。
しかし、今日のオルガを見ると「安息日」という言葉は全く思い浮かばない。彼女は再び、ガッツリ働いている。新しいオフィスはモスクワにある鉄骨と大理石でできた小じゃれたオフィスだ。ちょうど、開発チームと打ち合わせをしている。懐っこい笑顔になったり、厳しい表情になったり。このプロジェクトAdaraは、彼女に言わせると、「今まで取り組んだどんなことより、大きくて困難」になりそうだ。 現在、開発チームと一緒になって取り組んでいるところだ。
コミュニティに焦点を当てた資産取引サイトであるAdaraが野心的なものであるというばかりではなく、AdaraのCEOとして、オルガ自身も「技術を理解し、開発者と一緒に取り組み、管理環境を円滑にナビゲートし、財政がきちんと管理」しなければならない。仮想資産は新しい分野なので、一緒に取り組むことで、開発チームを形成し、プロセスに関与し、彼らの尊敬を集め、彼女と彼女のチームが目指す商品を作り上げていくのだ。
チームワーク
幸いにも、このプロジェクトで、オルガは一人ぼっちではない。AdaraのCEOとして、彼女は自分自身でチームの人選を行った。その中には以前のプロジェクトから一緒だったこの分野の最高のプロも含む。オルガの故郷、ロシア南部ロストフ州のタガンログからの幼馴染みもいる。AnywayAnydayやVisatohomeの元同僚もいる。これからよく知り合っていかないといけない新顔もいる。大切なのは、全員がこれまでもプロジェクト開始最初のステップからビジネスとしての成功をさせてきた専門家であるということだ。全員、オルガが頼りにできる人間だ。
ちなみに、Adaraのアイディアを思い付く手助けをしてくれたのは、Adaraの現CPOで、Visatohomeの同僚の一人であった、 アルテム・タラダッシュだ。オルガが初めてビットコインを購入したのは2010年で、すぐに自分の暗号およびブロックチェーン技術の才能に気が付いた。Visatohomeに在籍しているときから、仮想通貨とdAppsの未来は明るいと考えていた。自分のハイテクの知識と国際通貨関係の学位が役に立つ機会を見つけた彼女はアルテムと一緒に、新しいプロジェクトについてブレインストーミングを始めた。こうして、彼女はAdaraを始めるインスピレーションとなった、仮想マーケットのニッチをみつけたのだ。
ビジョン
オルガ自身の言葉でいえば、「私達はデジタルな世界に住んでいます。でも、金融システムは1970年代のままです。変動相場制が導入され、近代の経済と貨幣システムが生まれたころのままです。それ以来、ほとんど変わっていません。」世界の金融システムやいまだ大量の仲介業者、不十分なお役所仕事、不正や犯罪を許してしまう不透明さを抱えているのだ。
これらの問題はブロックチェーン技術で解決することができる。何億人もの人々に、この50年使われてきた不十分なシステムの代替手段として、支払をしたり、資産を取引したり、ファンドを転送したりする、より良い方法を提供することができる。オルガは、仮想通貨こそが未来の方法であると信じて、そのため、Adaraを築いたのだ。Adaraでは、コミュニティへ貢献に焦点を当てた電子資産取引で、仮想トークンの取引を規制に従って、より簡単に行えるようにするのがねらいだ。
Adaraの紹介
数年前、オルガは仮想通貨の世界に足を踏み入れた。ロシア出身の彼女は、国家と企業がいかに個人や団体への資産の流れを制限してしまうか、よく理解していた。個人が自らのファンドや取引プロセスを管理できるP2Pのシステムは魅力的だった。彼女は、仮想通貨の事を学び始めた。
次第に、オルガとアルテムは芸術作品やセキュリティと言った資産をトークン化することに思い至った。しかし、調べ始めてすぐに行き当った問題は、SECやそのほかの国家機関が、いくつかのブロックチェーンプロジェクトに規制をかけている事だった。そこで、オルガは、世間に真剣に受け入れてもらうためには、仮想トークンは完全に合法で、最も厳しい規制や基準をも満たすものにしないとならないと理解した。
同時に、現実世界での規制やセキュリティを念頭に置いて作られた仮想取引がないことにも気が付いた。その後、オルガとアルテムは、トークン化されたセキュリティを有する、合法な仮想取引はとてつもなく価値のあるものになるだろうという結論に至った。
仮想通貨の巨人からの技術サポート
立ち上げたばかりのAdaraプロジェクトにサポートの手を差し伸べてくれた一人に、世界最大のブロックチェーンであるNEM基金の元副社長、ジェフ・マクドナルド氏がいる。オルガによると、マクドナルド氏は、「私たちの取引をよく助けてくれる本当によい友人」だ。1秒間に4000操作を処理できるNEM ブロックチェーンを築いた彼は Adaraに価値のあるアドバイスを与えてくれ、さらに、彼の個人的なコネやNEMの開発者とのつながりを提供してくれる。彼は、 Adaraは仮想取引の次のステップをなりうると信じていて、このプロジェクトの主要なアドバイザーとなってくれている。
お互いに利益を与え合う関係だ。NEMのCATAPULT 2.0プロトコルは、4層のセキュリティシステムから成り、調整力があって、素早く取引を処理できる。集中型と分散型の処理をこなすハイブリッド取引を成功させるのに必須の技術だ。Adaraの目標は、集中型と分散型の処理を組み合わせること。そして、後者を実現できる技術はCATAPULTのみなのだ。その開発チームとその主要アドバイザーであるジェフ・マクドナルドとつながりを持てたことは、このプロジェクトにとって、とても重要なことだ。
オルガのこれまでの成功に加え、ジェフ・マクドナルドが関わってくれることで、Adaraへの期待は、いやが上にも高まる。幸い、トークン化されたセキュリティを扱う、規制に遵守した合法な取引を作ろうというオルガの目標に反対する人は少ない。「私達は、仮想取引を開発の次の次元に押し上げることで、みんなの助けになるウィン・ウィンの関係を築きたいと思っています。ですから、このプロジェクトには自信を持っているのです。」
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