この作品は1995年にクエストという会社からスーパーファミコンで発売されました。
「タクティクス」といえば、「ファイナルファンタジータクティクス(以下FFT)」を思い出す方も多いと思います。
若干裏話的ですが、実はタクティクスオウガの制作者は、クエストでタクティクスオウガを制作した後、スクウェアに移籍してFFTを制作したんです。
当時、FFTのゲームシステムは画期的に感じられましたが、実はタクティクスオウガの時点でほとんど完成されたものだったのですね。
タクティクスオウガの画期的なゲームシステムとファイナルファンタジーの知名度を併せ持ったFFTは「シミュレーションRPG」というジャンルの中で歴代1位の売上本数を誇るソフトとなりました。
それと比べてしまうと、タクティクスオウガはパッとしない印象を持たれるかもしれません。
しかし、今でも根強い人気があり、近年も新しいハードへと移植され続けています。下に移植年を記載しておきます。
- 1996年 セガサターン
- 1997年 プレイステーション
- 2009年 Wii
- 2010年 PSP
- 2014年 WiiU
- 2016年 Newニンテンドー3DS
ゲームシステムの魅力
FFTをやったことがある人はご存知かと思いますが、様々な要素に左右される戦略シミュレーションです。
戦略シミュレーションといえば、スーパーロボット大戦、ファイヤーエムブレム、アークザラッドなどがありますね。
概ね、あの手のゲームと同じシステムです。
それに加えて、地形・高低差・キャラクターの向いている方向・キャラクターの行動順を決めるウェイト・ウェイトの消費量、武器の特性、キャラの属性……など、挙げだすとキリがないくらい様々な要素があり、攻略のために散々考えないといけない仕組みとなっています。
実際、レベル上げをせず、適正レベルで挑むとかなり難易度の高いゲームです。それだけ面白いってコトでもありますがw
(「トレーニング」というのを利用して、レベルを余計に上げておくと比較的ラクに攻略できます。レベルMAXで挑んでも時々足元をすくわれますがw)
ストーリーの魅力
ストーリーは結構重く、複雑かつ大人向けな感じですw発売当時、中学生だった僕に完全に理解できていたかというとはなはだ怪しいところです(^^;
ざっくりと序盤だけ説明しますね。
島国の中で、内乱が起き、3つの勢力に分かれます。(貴族のグループ・民衆のグループ・少数民族のグループ)
主人公は少数民族のグループに属する青年です。父親は貴族のグループに拉致されています。
初期の大きな目標は民衆のグループによって、強制収容所にいる数千人の仲間を助け出し、武装蜂起させることです。
いくつかの困難を乗り越え、収容所の仲間とコンタクトが取れる段階になると、残念なことに皆さん、やる気がない。
「反抗しなければ虐げられることもないから現状維持で~」と言われてしまう。
主人公はショックを受けるワケですが、偉い人達は予想していた結果らしく、「民衆のグループのせいにして収容所の仲間を全員殺してしまえ」と言いだします。……というか、もともと半分その予定だったワケですが。
さて、ここで主人公には重大な選択肢が与えられます。
虐殺に加担するべきかどうか。
続きは本編で!!w
ちなみに、この選択でシナリオは大きく変わります。どちらの選択が正しいってワケじゃないんですが、ゲームの進め方で敵が味方になったり、味方が敵になったり、恩人が廃人になったり、姉が目の前で自殺したり……。
いろいろ起こります。重いです。エンディングも進め方次第でバッドエンドにもなります。
もうね。バッドエンドの時のもの悲しさったらないですよ。スタッフロールで流れる曲、いまだに忘れられません。