燃えろ!LAW-MEブラザーズ第1話「赤桜の白葉」下

「本連載はカプコンのゲーム、逆転裁判からインスピレーションを受け、尊敬の心を込めて、医学法律物として新しく、制作いたしました。
実際の韓国判例を基礎として作成いたしましたが、登場する人物や団体、その他状況はすべて仮想のものであり、日本の法律及び、実際の裁判過程とは異なる可能性があります。ご了承ください。」


<PLAYボタンを押して聞きながらお読みください!面白さが3倍になります。>

燃えろ!LAW-MEブラザーズ第1話「赤桜の白葉」 (下)

-あらすじ -


全国最高水準の病院、名門STEEM大学病院白血病患者を治療するため、新技術を物惜しみせず使っていた。そのため、治療率が上がり、患者たちが集まってきた。
国の医療費の適切性を評価する「STEEM医療保険審査院」はSTEEM大学病院の新技術を認定せず、白血病患者の治療費用を返却命令し、課徴金処分を出した。

-辛ツナ側の主張-


STEEM大学病院で施行された治療と検査は給与、非給与どちらにも属しない任意非給与のものであり、それに対する医療費用を返却し、課徴金を出せ。

-メディチーム側の主張-


新しい医療技術で治療を行い、その新しい医学技術は現在の制度のどちらにも属していないからっと言って、効果のある治療に返却及び課徴金処分は正しいものではない。

裁判官:裁判を再開します。辛ツナ側、先に弁論を。


辛ツナ:私はSTEEM病院の患者の根本茉莉さんの夫、根本秋央さんを再度証人として要請致します。

辛ツナ:いくつか事実を確認したいことがあります。

根本:はい。

辛ツナ:証人はSTEEM大学病院から様々な同意書にサインしたと言いましたが、すべての診療行為に対して、同意書にサインを要求されましたか?
根本:いいえ、そうではありませんでした。
辛ツナ:では、同意書にサインをしなかったとして、すべての処置と検査に対して、詳しく、具体的に説明をもらっていましたか?

根本:さあぁ、あ、でもすべて検査に対して説明はなかったはずです。

辛ツナ:はい。以上です。

裁判官:メディチーム側の審問はありますか。

メディチーム:な...ないです。

裁判官:では、判決を..

「ちょっと待ってください!」

根本:茉莉?なんでここに?

茉莉:私はSTEEM大学病院で造血幹細胞治療を受けた、根本茉莉です。話したいことがあります。

メディチーム:(もし、根本茉莉さんが同意書にサインしたことを覚えていれば...‼)
原告側は根本茉莉さんを証人として要請します。

裁判官:辛ツナ側も同意しますか?

辛ツナ:同意します。

裁判官:では、証人審理を開始します。証人は証人席に移動してください。

裁判官:メディチーム側、証人の審問を。

メディチーム:根本茉莉さんはSTEEM大学病院で治療を受けた患者さんですね。病気のほうはよくなれましたか?

茉莉:はい。もう、安定期に入り、今は療養中です。

メディチーム:それはなにより。茉莉さんは病気を治療するため、病院を転々して来たと聞いております。

茉莉:はい。疎です。私の病気を治療できるというところがあんまりなくて、いろんな病院を調べました。
その中でも最新医学で治療してくれるというSTEEM大学表院で治療を受けることにしました。

メディチーム:では、STEEM大学病院の治療が保険適用外のものであるのも承知の上でしたか?

茉莉:知っていました。でも、ワラもつかむ思いで、治療を受けました。

メディチーム:それでは、同意書のサインは直接やりましたか?覚えていることでもありますか?

茉莉:いいえ。同意書は普段旦那さんから作成したので...。

メディチーム:そうですか…。以上です。

裁判官:では、これからは被告側、証人審問を。

辛ツナ:証人は治療を受ける際に、死にかけたことがあると聞いてますが。

茉莉:はい。熱はもちろん、ショックで意識をなくした時もあります。

辛ツナ: でも、今は無事に健康に向かっているようで何よりです。前に同意書は普段、秋央さんのほうから作成したということとサインはしたこともないと言いました。説明はちゃんとやって頂いたんですか?

茉莉:はい。直接サインをしたものはありません。すべてに対して十分な説明があったわけではありませんが、私が問いかけたものには説明してくれました。

辛ツナ:以上です。(べつに問題はないな)

茉莉:ちょっと待ってください。これ、私の家から見つけ書類です。

根本:あれが何故ここに。

メディチーム:原告側はこの書類を証拠として提出いたします。

裁判官:受け入れます。

辛ツナ:(こっそり)代表!どうしたんですか?同意書なんかないって!言ったじゃ...。

味&噌代表:いや、なんであれが?

辛ツナ:????

裁判官:うむ、造血幹細胞移植で保険でカバーできない診療がある可能性がある。その場合、患者から治療費を負担するという部分がありますね。病院の同意書様式と比較してから証拠として採択します。

茉莉:あなた、部屋の味&噌封筒に入ってたものを発見したの。

根本:茉莉...なぜ。

茉莉:私のせいで、治療費がさんざんかかったのは知ってるよ。
でも、もう痛くないから、私大丈夫だからいいの。ごめんなさい。私のせいで。

根本: …..

裁判官:判決を出します。

一、造血幹細胞移植は当時の基準では給与、非給与が定められていない状態であり、新医療技術判定までの時間が長く、患者には至急である治療というのを認定します。STEEM病院からわざと回避するため、任意非給与として、治療を行ったものではないと判断しております。

二つ、何より患者が健康を取り戻したこと。造血幹細胞施術が医学的安全性、有効性そして、医学的必要性を整えていることが認定されます。

三つ、造血幹細胞治療が新医療技術であり、保険の対象にならないということを患者が認知しており、病院から患者及び保護者から同意書をもらったものを認定します。病院側からは治療の医学的安全性、有効性及び

四つ、しかし、事前同意書の内容が病院側に一方的に有利であることを認定します。STEEM病院は事前同意書の内容に対して、患者、保護者に十分理解をできるよう説明する必要があります。又、いくつかの治療の内容が給与に相当するにも削減の恐れで非給与で申請された部分を認定します。

これにより、本裁判所はSTEEM病院に対する治療費の請求及び課徴金の一部を取り消します。又、STEEM病院は事前同意書の内容について、患者と保護者が十分に理解で来るように説明するよう命じます。


トントントン

メディチーム:ふぅ、ご苦労様でした。

辛ツナ:代表?ちょっといいですか。


辛ツナはその後、事務所から出た。噂では、代表を殴ったとかいろいろ説はあげられたが、本人は何も言わなかった。

いつの日か、朝、出勤時間に辛ツナのケータイに兄から久々のメールが入っていた。

メディチーム:「事務所、辞めたのか?」

ぼーっとケータイ画面を見ていた彼は、指先を動かせメールを打ち出した。

「ドクリツ」

4文字だけを残した、辛ツナはビルの階段をのぼり始めた。
ちょっと古く見えるビルには新しい看板に「辛ツナ弁護士事務所」と書かれてあった。

燃えろ!LAW-MEブラザーズ第1話「赤桜の白葉」 (下) 終わり

裁判官: 今後の日程をお知らせいたします。
今回の上編と同じく、イベントがございます。

voting及びご意見、残していただいた方から、抽選3名様に日当として0.5SBDを支給したしますので、是非とも参加いただければと思います。

あと、上編に参加いただいた
@yasu24
@nadeshiko
には日当として0.5SBDと支給いたしまたので、walletのほうご確認お願いします。


来週の土曜日(2/17)に背景編を投稿する予定です。

これまでご愛読して頂き誠にありがとうございました。

韓国語原稿: @gochuchamchi , @familydoctor
絵、bgm: @familydoctor
韓国版検収: @gochuchamchi
日本語翻訳: @sleepcat

※ この作品の日本語への翻訳及びイメージの訂正を@gochuchamchiさん、 @familydoctorさんに許可をいただいて作成されたものです。

※ 이 작품은 한국어판 "[예고편]불타올라라 로메브라더스 - 붉은 앵화의 하얀 잎새" 의 일본어 판으로, @gochuchamchi, @familydoctor 님의 작품을 번역 및 이미지 수정의 허락을 받아 작업하였습니다.

H2
H3
H4
3 columns
2 columns
1 column
14 Comments