日本の外に引越し、いいことづくめの毎日ですが、ただひとつだけ残念なことがありました。
納豆さえあれば毎日三度の飯が食べられるくらいの納豆好きなのですが、 こちらで納豆は、40g×3 パック入り 5ユーロと高級品。
心置きなく納豆をたべるため、 自家製納豆作りを始めました。 やってみると意外と簡単。納豆菌の威力はすごい。 作業時間 20分(蒸し時間を除く) 食べられるまでの所要時間 計3〜6日 必要なもの ・大豆 ・菌をとるための納豆 3〜5粒 ・圧力鍋(鍋でもOK) ・ザル(熱湯消毒済みのもの) ・かきまぜるスプーン(熱湯消毒済みのもの) ・保温するための容器 ・保温のための瓶と湯
手順
浸水
まず、半日程度、大豆を水に浸します。
大豆は約2倍に膨れます。
左:乾燥状態 右:浸水後
蒸(茹でる)
水は大豆が十分に浸る程度より少し多めにして、加熱。 圧力鍋なら加圧 1 時間です。 指でやさしくつまんで潰れる程度に蒸します
納豆菌の採取
熱湯消毒したスプーンで市販の納豆から5粒ほど取りわける。
大豆に納豆菌を混ぜる 高温の鍋のまま湯切りした大豆に、熱湯消毒したスプーンで、先ほどとりわけた納豆数粒をかき混ぜ、菌を全体に行き渡らせます。 納豆菌は100℃でも数分は生き続ける上に、ヒートショックで発芽が促され活性化します。 さらに、だいたいの雑菌は60℃前後で死滅します。雑菌を一掃して、納豆菌だけを生き残らせ活性化もできるという画期的な方法ですので、この段階で大豆は高温である必要があります。
保存容器に納豆を移す 納豆菌が行き渡った大豆を、容器に移します。 納豆菌が呼吸しやすいように、ふわりと空気をふくませて平らに拡げます。 私はジップロックを使っていますが、お皿やタッパーウェア容器を使う場合は一度熱湯消毒して。
保温する
納豆菌の発酵は24時間が活発です。 (40時間を越えるとアンモニア臭が強くなり、おすすめできません) 40〜45℃以下ぐらいが納豆菌の繁殖に適した温度です。 家にあった適当な750mlの瓶にお湯を入れ、大豆と一緒に発泡スチロール箱に入れ、保温します。
高温の瓶が大豆に直接触れないように。
8 時間に 1 回の頻度でお湯を入れ替えます
寝かせる
24 時間の保温の後、納豆菌の繁殖と発酵が進み、見慣れた納豆のような状態になりました。
熟成
ここから、冷蔵庫で2〜5日熟成させます。 10日以内に食べると美味しいです。それ以上保存したい場合は、冷凍庫で発酵を止めましょう。
まとめ
1カップ120gの大豆で、284gの納豆ができました。 私がふだん買っていた納豆は、40g×3 パック入り 5ユーロ。 自作の40g×3パック分の材料は大豆51g、費用は22セントです。 (1kg 4.28ユーロで購入した有機大豆) 一粒の納豆から無限に納豆を作ることができます。 日本の島外にいても、納豆を心置きなく食べられる! 毎日が違って見えます。
ビバ、日本の携帯食!
English Version HERE (thanks to knozaki2015 for co-authoring)
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